NCソフトが手がける新作タイトル『アストラエ・オラティオ(アスオタ)』の公式サイトが更新され、世界観に関する情報の一部が公開された。シノプシス、領地、特区庁という3つの項目から、本作の基本設定が明らかになりつつある。
公開された世界観 ― 1889年から「100年進んだ」東京

シノプシスによれば、本作の舞台は東京タワーが施工間もない時代、お台場の国際展示場が工事中という「見慣れているようで、けれどそうでもない世界」。主人公にあたる「主任」は地方の末端公務員から、突如「特区庁」という正体不明の機関に配属されることになる。

特区庁の正式名称は「裏令指定特例区域管理庁」。東京の魔法世界を裏で取り仕切る「裏内閣」が指定した特例区域を管理する行政機関で、東京タワーのある港区に位置する。魔法使いたちにとっての「東京都庁」のような存在とされるが、現在の所属公務員はなんと主任ただ一人。東京中の魔法使いに関わるあらゆる問題を、彼が一手に処理しなければならないという過酷な設定だ。

「領地」の概念も特徴的で、魔法使いたちは第5時代以降、行政システムを借用して自分たちの土地を「領地」としてシステム化してきた。現代では行政区域と領地が同一視されており、港区、新宿区、渋谷区など東京23区がそのまま魔法使いたちの勢力圏として機能している。区同士の衝突は行政的対立として扱われ、それを仲裁するのが「主任」の仕事となる。
反応 ― ブルアカ的構造への既視感とローカライズへの不安
公式情報の公開を受けて、日本や海外の掲示板では様々な反応が見られた。
最も多く指摘されたのは、設定の構造的な類似性だ。「学生縛りのないブルアカかな」「設定周りはもう一回ブルアカやりたいってのが伝わってくる」といった声があり、特区庁=対策委員会、主任=先生、23区=学園、というポジションの対応関係を読み取るユーザーも多い。元ブルアカスタッフが中核を担っている経緯を踏まえれば自然な反応ともいえる。
一方で「キャラごとに特徴があるグループに所属して戦う感じのIPだと23区って相性がいいな」と設定の妙を評価する声もあり、現代×魔法という組み合わせを「ジェネリックまほよ(魔法使いの夜)みたいなもん目指してるのかな」と型月的世界観として受け止める向きもあった。
時代設定への突っ込みも目立つ。「1889年から100年進んでる」という設定について、「1886年の日本にしちゃ未来的すぎる」「ややこしいわ」と困惑する声や、「世界のどこ見ても激動の時代と呼ぶにふさわしいのにそこ消し飛ばして日本に現代的なビルが立ち並んで公務員も現代的なスーツ着てる」と時代考証の整合性を疑問視する意見もあった。
シノプシスの文体そのものに対しても「結局シノプシスが何なのかわからん」「意味深なキーワード並べるだけ並べて芯を食った話は全然しない」といった指摘があり、KV時代から続く独特の言い回しが日本のユーザーにどう受け止められるかは今後の課題になりそうだ。
期待と懸念が交錯する船出
「絵というか風景がめっちゃ綺麗なのはマジで強あじ」とビジュアル面を評価する声は多く、DoReMi氏をはじめとする元ブルアカスタッフの合流も注目されている。一方で、ゲーム画面が一切公開されていないことから「頭の悪いおでにもわかるように実機映像だして」と実機情報を求める声も強い。
リリース時期は未定だが、現状の情報量から「実際のゲーム映像出るまであと2、3年掛かりそう」との見立ても。NCソフトのパブリッシングと元ブルアカ中核スタッフの組み合わせという布陣で、本作がどのような形に仕上がるのか、続報が待たれる。
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